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かつて東乎瑠（ツオル）帝国から恐れられていた戦士団＂独角＂の頭・ヴァン（堤真一）は戦いに敗れてすべてを失い、囚われの身となっていた。
ある日、山犬の襲撃を受けるも混乱に乗じて脱獄に成功するが、その最中、自分と同じように家族を亡くした少女ユナと出会い、共に過ごすことでヴァンは徐々に生きる目的を取り戻していく。
一方、謎の病〈黒狼熱（ミッツァル）〉がツオル帝国で猛威を振るいつつある中、ツオルの支配下にあるアカファ王国では、ウイルスを体内に宿す山犬たちを利用して水面下で反乱が計画されていた。
抗体を持つことで陰謀に巻き込まれるヴァンとユナだったが、ついにはユナが山犬たちに連れ去られてしまう。
ヴァンはユナを追う途中で、ミッツァルの治療法を探す天才医師ホッサル（竹内涼真）と、それを阻止したいアカファ王国によって送り込まれた跡追い狩人のサエ（杏）と出会い、
彼らはそれぞれに思惑を抱えながら共にユナを助ける旅に出る。
果たしてヴァンはユナを助け出すことができるのか？

ファンタジーということで一から世界を設定していきその世界ではどのような人が生き、どのようなものを食べているかなど細かいというか細かすぎる設定や伝染病に関する知見など本当にすごかった。
本筋とは外れるけれど登場する料理がおいしそうに描かれるのはまあよくあるけれど奴隷になるとこんなにもまずそうなものを食べさせられるのかと驚いた。
やはり上橋さんが作家でもありながら文化人類学者というのがここまで細かすぎる設定を生み出すのに寄与しているようにも思う。

本屋大賞受賞作品。本屋大賞の中でも唯一のファンタジー作品とのこと。そして、映画化するということもあり、手に取ってみたけれど、ワクワクが止まらない！
ヴァンとホッサル、それぞれの視点で描かれるストーリー。あー、面白い！
そして1巻が良いところで終わりすぎてすでに続きが気になっている…。
2巻買ってないのに！早く読みたい読みたい読みたい！！！

ファンタジー初の本屋大賞。今秋に映画公開！する前に読みはじめました。本当に読む手が止まらないくらい面白いです。
私好みのイケオジ＆幼女のコンビ、二人の主人公、伝説の病…と個人的には好き要素満載でした。
抗体を持つ二人とホッサルたちとの出会いが今から待ち遠しい。
思うように動けず、ままならず、それでも少しの救いを求める心の有り様と頭の中で想像しやすく書かれている風景描写は流石の一言。
もどかしい人間模様の中でユナの存在が癒しになるんですよね。映画予告で声と姿を見たらもう可愛くって(笑)上橋先生はやっぱり最高だ～！！